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ANAグランドスタッフインタビュー #03


2021年4月からANA(全日本空輸)中部空港株式会社の社員4名が、国際交流センターのスタッフに加わり、一緒に活動することになりました。4名のANAでの仕事や、愛知学院大学でどのような活動をしているのかレポートします!

第3弾である今回は、学習支援室(日進キャンパス 2号館4F)で働いている北川さんと坂田さんです!

北川さん

坂田さん

──ANAでの仕事について教えてください。
坂田さん「私は、国際線のチェックイン業務と搭乗口業務をやっていました。国内線もやりましたが私は9割がた国際線でした。また、国際線到着から手荷物管理までの責任者もやりました。お客様が飛行機を降りて手荷物を受け取るまでのすべてを統括します。手荷物の破損、ロストバゲージの対応も含まれます」
北川さん業務は資格制なんです。できる仕事を増やすには、その都度勉強をしてテストを受ける必要があります。私は国内線からはじまって国際線も担当しました。今は出発カウンター、搭乗口エリアでの責任者です。現場で係員全員が協力してスムーズな接客ができるよう指示を出します。バックオフィスでお客様、他のグループ会社やエアラインからの電話対応も行います。国内線は国際線と比べて便数が圧倒的に多いのでピーク時は出発カウンターもかなり並びます。様々な問題が同時多発的に起こってしまうことも。分刻みのタイムプレッシャーを感じます」
坂田さん"グランドスタッフ”と一口に言っても様々な仕事があります。私は国際線の業務を通して「国を越える」ことの重みをすごく感じました。今の時代、「ちょっと韓国行こう」みたいな感覚で気軽に海外に行ける。でも海外での滞在条件は人によって全然違って。問題があれば、いざ飛行機に乗って目的の国まで来たのに入国できないなんてことにもなってしまう。そうならないように確認するのも私たちです」
──ANAへの就職を目指したきっかけを教えてください。
坂田さん「初めて一人で海外旅行をしたとき、すごくドキドキして、そのときのCAさんがすごく一生懸命で、笑顔で、すごく眩しく見えました。そのキラキラした感じをずっと覚えていてANAに憧れをもちました」
北川さん「私も憧れからこの仕事を選びました。就職説明会のときのお話もすごく面白くて惹かれました」

──学生時代について教えてください。
坂田さん「大学では国際コミュニケーション学部に所属していました。もともとすごく留学がしたくて。留学含め自分のやりたいことをやり続けることができた4年間だったと思います。サークルは、他の大学ながら愛知学院の管弦楽団に入っていました。楽器はヴァイオリンです。高校までのクラブ活動と違って、学生自身が組織運営をするという経験は大学でしかできなかったことで貴重でした」
北川さん「私も学生時代に留学へ行きました。カナダです。日本人が少ない場所でたくさんの異文化交流をすることができました」
──お二人の英語学習について教えてください。
北川さん「小学5年生のころ、近所に住んでいる方から「英語塾を始めるからおいでよ」と誘われてそこに通うことになりました。それがきっかけで英語が好きになりました。幼馴染4人だけのクラスで、先生にも気兼ねなく質問ができて今思うと恵まれた学習環境でした。英語で分かること、できることがどんどん増えていって楽しかったです。勉強しているという感覚ではありませんでした。大学生になってからは、私が大好きな宇宙や古代文明、動物や植物、スポーツ中継の動画を英語で観たりして、やっぱり楽しみながら英語を勉強しています。「ナショナル ジオグラフィック」をよく見ますね。雑学なので語彙が増えます。資格関係では、就職のためにTOEIC、留学のためにTOEFLは受けました。私は参考書を使わずに勉強していました。資格対策の授業があったので試験形式はもちろん把握していましたが、資格の対策をするのではなく、あくまで英語の勉強をしていました」
坂田さん「私も小学生のころ、習い事として英会話教室に行ったのが英語との出会いです。喋れているわけではなかったのですが、英語が好きでした。大学では留学がしたくて、大学1年生の春休みに2ヶ月間ニュージーランドへ行きました。自分の大学では2ヶ月の留学は短い方だったので、それより長く留学に行く友人たちに負けたくなくて。英語を話す機会をたくさん作ろうと思って、大学のEnglish Loungeに通いました。時間割は、英語でのディスカッションが多いものや、少人数で自分が発言する機会が多いものを選んでいました。スピーキングやライティングといった自分ひとりではできない勉強も、授業やEnglish Loungeを活用すれば、学外の英会話スクールなどに通わなくてもできちゃいます。英語を使えるようになるための勉強じゃなくて英語そのものについて考える授業もありました。私は授業で「World Englishes」という考え方を知って世界が広がりました。アメリカ人らしい英語、インド人らしい英語、日本人らしい英語、全部英語でどれも間違っていないという考え方の話ですごく面白くて。「ネイティブみたいに話さないといけない」という固定概念が消えて、どこかで感じていたコンプレックスもなくなり、英語を話すことがさらに楽しくなりました。3、4年生になると学部の先生たちとの関係性もできてくるから、「この先生の授業には行こう」みたいなのもあります」
北川さん大学でできることは多分思っているより多いよね。私は、交換留学生の寮でチューター活動をしたり、留学生たちが取れる授業を自分も取って授業内で留学生たちと交流しました。学外での学習の話をすると、京都にある大学だったので、観光名所で外国人観光客の方に声をかけて、「英語でよければ案内します!」って言って清水を一周したり(笑) 学内でも学外でも実際に交流して英語を使うことを意識していましたね」
坂田さん「すごい!愛知学院大学の学生さんたちもジブリパークができたらそこでできるかも…(笑)」

──愛知学院大学での仕事について教えてください。
北川さん日進キャンパス の2号館4階にある学習支援室で学生のみなさんの学習を支援する様々な取り組みを企画・運営しています。いまは一日に数回、「10分英語」という活動を行っています。新聞記事や英語のテキストを使って、それを声に出して読んでみる練習です。流暢に読める必要はなく、まずは読むだけの練習ですので、「スピーキングに自信がない」、「頑張りたいけど、英語に苦手意識がある」という悩みを持つ方向けです。英語学習を始めるためには、まずはとにかく英語を口に出して読んでみることが大事なんです」
坂田さん「こういった活動の裏の空き時間で、学生たちの相談や質問に答えています。堅い話ではなく気楽に雑談をすることも。グランドスタッフの仕事内容や就職活動、私たちの英語学習歴など質問の内容はさまざまですが、学生たちと会話をする中で、現在の先の見えない状況に不安を感じている学生がとても多いことに気づきました。そういう不安な気持ちとどう関わって乗り越えるかを一緒に考え、その場ですぐに答えが出なくても、「今日ここに来て話せてよかった」と思ってもらえるような場所でありたいと考えています」

──「英語が話せる」と言えない学生は多いと思います。お二人が「英語が話せる」と思ったときはいつですか?
坂田さん「留学中、なぜか最終試験の日程が私の滞在予定期間後に設定されていて、「その日程だと既に帰国しているけど試験受けなくて大丈夫?」ってスッと言えた時があって。英語を、日本語を介さずに喋ることができたとその瞬間は感じました。でもそれはひとつのきっかけであって、「英語が話せる」とはその前から思っていたと思うし、あんまり考えたこともなかったです。相手に伝わることが大事なのであって、文法が完璧じゃないから「英語が話せない」って言っちゃうのはもったいないかも」
北川さん「私は…もうずっと喋れるって思ってました。英語で難しい話ができるとか会話のすべてが聞き取れるってことではなくて、発音や文法があいまいでも私の話す英語が相手に理解してもらえるということを、小学生のころからゲームや雑談を通して知っていました。完璧な文章が作れることを「英語が話せる」とすると苦しいですが、そういう風に考えなくていいと思います」

──最後に、大学生へメッセージをお願いします。
坂田さん 「留学ができなくなった、就職活動が迫っているけど何をしたらいいか分からない、友達と一緒に授業を受けられない、何となく不安やマンネリを感じる…など思ったような大学生活が送れず、みんなそれぞれ思うところがあるかと思います。そんなときはぜひ、私たちのところへ来てください学習支援室でもオンラインでも構いません。家族でも友達でも先生でもない、大学に突然やってきた人と話してみるとちょっとした刺激になるかもしれません。貴重な大学生活がより充実したものになるよう、お手伝いできたらと思います。そして、何かと制限の多い今の時期を振り返ったとき、無駄じゃなかったと思える時間にしてほしいです。恥ずかしながら「ちゃんと時間があるときに準備しておけばよかった」と思う瞬間が、私は未だにあります。この準備をひとりで頑張るには限界がありますし、その準備が一体何なのか分からないときもあります。そういうときに、ふと覗いてもらえるような場所を提供できるよう、いつでもお待ちしています」
北川さん「私たちはオンラインでも活動しています。海外渡航、外出が思うようにできない状況ですが、これを機会にぜひ参加してみてください!私たちの活動だけでなく、世界中にたくさんのオンラインイベントがあることに気づかされます。知らない場所に参加することに少しためらいがあるかもしれませんが、このような状況だからこそ巡ってきたチャンスともいえます。私たちの企画が、みなさんの世界を広げる後押しになればと思っています」

学習支援室 説明&MAP↓
http://kyouyou.agu.ac.jp/study/index.html